【台風対策】目視でわかる 台風21号の被害の確認の仕方
2018年9月4日、四国・関西地方にて、非常に強い風速の台風21号が多大な被害をもたらしました。
この記事を書いている9月6日現在においても、その威力は各地に深く傷跡を残しております。
引き続き、大阪を中心に大規模な停電が続いており、人々の生活に大きな影響を与えております。
その中でも、運良く被害が少なく普段通りの生活を送られている方々もいらっしゃいますが、今は普段どおりの生活ができてはいますが、まだ9月の初め、台風や秋雨はこれからもっとやってきます。
屋根や壁のダメージに気づかずにそのまま次の台風や雨を受け続けると、家の中までもだめになっていって、次第に家そのものに影響を与えてしまいます。
今回は、 台風21号の被害 の状況を紹介します。
その写真を参考に、ご自身の家をもう一度チェックしてみてください。
少し異常でも早期に発見をし、安全で安心な住まいを維持するのにお役立てください。
『特に見た目大丈夫だし、うちは問題ない』とおっしゃる多くの方々に、もう一度確認をお願いします。
京都で実際に屋根の被害を撮影してきました。
どのようになっているか実際に覚えていただき、ご自身のお住まいの点検にお役立てください。
主棟を確認するポイント
主棟のチェックのポイント以下のものです。
- 積み上げた瓦が剥がれる
- 上部が壊れる
- すべて壊れる
これらがありますと、雨が侵食して、屋根を固定している漆喰や土などをもろくして、屋根の土台となっている屋根板全体に湿気を送ってしまうことになります。
結果として、屋根全体をだめにしてしまい、止まらない雨漏りやひどいときには壁にまで侵食する結果になります。
どのような破損になっているか確認しましょう。
主棟の瓦の剥がれは、このように瓦が部分的に落ちてしまう状態になります。
これは一箇所ですが、これが複数箇所に渡る場合があります。
このように、一列全部瓦が崩れるということもあります。
合わせて、屋根瓦の部分との漆喰も剥がれてしまい、雨漏りをする可能性が非常に高くなってしまいます。
この状態ですと、一刻も早い修復が必要になります。
次に、主棟の上部が壊れた例です。
屋根の頭頂部から下に一列の主棟が壊れています。
壊れた瓦は屋根瓦にあたり、屋根そのものも破損をしています。
雨の侵食範囲が広いので、早急の緊急処置が必要になります。
こちらも同様に、主棟の瓦が飛んでいます。
こちらは、範囲が広くないので、しばらく耐えられますが、そのままにしておくのは危険です。
やはり迅速な対応が必要になります。
次に主棟の全壊です。
積み上げている主棟が全部倒れてしまい、屋根の境目が低くなっている状態です。
この状態ですと、屋根板との間が低くなり、雨が降るとすぐに染み込んでしまいます。
非常に危ない状態ですので、早急な応急処置が必要になります。
こちらは全体的に主棟が壊れていないように見えますが、一部分がすべて破損しています。
雨が染み込む面積が狭くても、この場所から雨が染み込み、屋根全体に影響を与えてしまいます。
少しだからと思わず、こちらもすぐに対応が必要になります。
屋根を確認するポイント
主棟のチェックのポイント以下のものです。
- めくれる
- 浮き上がる
- 剥がれ落ちる
- 全体的に壊れる
- 雨樋など壊れる
これらがありますと、雨が入り込んで来て雨漏りの原因になります。
あと、虫などが入りこみ、屋根板に穴を開けてしまう可能性もあります。
一番わかり易い場所ではありますが、細心の注意が必要です。
屋根のめくれ上がりは非常にわかりやすいです。
少し離れるとすぐにわかりますので、ぜひ家を一周回って確認して下さい。
この状態ですと、すぐに雨漏りをしてしまいます。
あと、屋根に近い階層が外気温の影響を受けやすくなります。
例えば、2階建てですと、屋根瓦がめくれていると、屋根裏に近い2階の天井が暑くなります。
屋根は断熱の効果もありますので、注意が必要です。
こちらは、更に広く屋根がめくれ上がった状態です。
屋根板が見えてしまっている状態ですので、このまま雨ざらしにされてしまうと、短期間で雨漏りをしてしまいます。
無事な瓦を敷き直しをして、割れてしまった部分はシートをかぶせて緊急措置が必要となります。
次は瓦が浮き上がった状態です。
完全には割れていませんが、瓦の並びに乱れが起こって、瓦が浮き上がってます。
こちらは、めくれ上がりと違い、屋根板が野ざらしになっていないので、『まだ大丈夫』と思われる事が多いです。
ですが、こちらも屋根板が見えている状態になっていますので、雨が吹き込んできます。
雨が入り込んでくると徐々に屋根板にダメージを与えてしまいますので、シートなどでカバーをしましょう。
浮き上がりは応急措置をするかしないかであとの工事の仕方が大きく変わります。
部分的な修理もしくは並べ直しで終わりますので、時間がかかりません。
些細なことだと思わず、被害箇所が大きくなる前に、すぐに対応を依頼しましょう。
次にご紹介するのは、屋根瓦の剥がれ落ちです。
屋根の縁の部分の瓦が一気に落ちてしまいます。
雨はまっすぐに降ってくるわけではありません。
風などを伴い、斜めに吹き込むことも多くあります。
その結果、他の屋根瓦を固定してる土部分ももろくなり、結果として屋根全体にダメージを与えることになります
このような状態の場合は、雨が降る前に応急処置をして下さい。
もしくは修復施工が可能であれば直してもらうほうが確実です。
こちらも縁の瓦が落ちている状態です。
更に下の屋根瓦にあたってますので、瓦屋根の縁だけではなく、下の瓦屋根の確認も必要です。
瓦屋根が割れていないなら、そのまま直せますので、ぜひ破損してるかどうかのチェックも必要です。
瓦屋根の全面的な破損は、主棟や瓦屋根全体に及びます。
こちらは、遠目で見てもすぐに分かります。
この状態ですと屋根板がむき出しだったり、止めている土や固定具が破損していますので、早い対応が必要です。
雨漏りや屋根そのものの破損の危険性も一気に高まりますので、早急に並べ直しやシートでの保護が必要です。
雨樋などの破損は、緊急性が低いとみられることが多く、放置されがちです。
ですが、屋根の縁をカバーするように雨樋などやカバーを付けていることが多く、横から雨が染み込む原因になります。
直接屋根と関係ないと思わず、被害が少ないうちに対応をいたしましょう。
壁を確認するポイント
台風などの突風や飛んできたものなどで壁は破損します。
こちらは、見た目でもはっきりわかりやすいですが、基本的に壊れることを想定していないので、発見が近所の方の指摘だったりすることが多いです。
こちらは、内側から壁が抜けられた例です。
中の断熱材が外の向けて出ています。
突風など吹いている時に玄関などを開けると空気が一気に入り込み屋根や壁に穴が空くことがあります。
このような形でも、壁の被害が出る場合があります。
アンテナを確認するポイント
屋根が新しいので、どんな台風でも問題ないという話も聞きます。
ですが、屋根に乗っているアンテナは、屋根と比べると大変強度が弱いものです。
ぜひアンテナもご確認ください。
アンテナは、屋根に比べれば非常に弱い部分です。
これによって方角が代わってしまし、BSなどがみづらくなってしまいます。
曲がったアンテナはそのまま折れてしまう危険性もありますので、ぜひ修理をおすすめします。
このようにテレビアンテナごと倒れ込む場合も同じです。
直接屋根ではないからと言って、アンテナを放置することは決しておすすめできません。
大きな災害のあと、目に見えた被害がない場合、そのまま放置する事が多くあります。
ですが、気にしなかった欠けや剥がれなどから、雨や風が入り込み、大切な家がむしばまれていきます。
雨漏りなどで家財に被害が出る前に点検をすることをおすすめします。
自然災害での被害を受けられましたら自治体の支援もありますので、ぜひご活用ください。
併せて災害から大切な家族を守るために準備も行いましょう。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
【準備されていますか?】生活を守るための 台風の対策
例:京都市
火災または地震などの自然災害により被害を受けられた方への支援:
http://www.bousai-kyoto-city.jp/bousai/sub_taisaku_risai.html
今回の災害でぜひ、一度住まいの点検を行い、安全で安心な生活を守られますよう、心よりお祈り申し上げます。
京都と滋賀で、台風被害による屋根や壁の修理のご要望、ご相談はぜひフジ・ホームにご連絡下さい。