木造住宅の耐震化支援事業 の補助金が大幅増額されました
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※この記事は2018年5月19日に更新されました。
木造住宅の耐震化支援事業 平成30年度の京都府の住まいの補助制度について
日本中の多くの自治体では、かねてより『木造住宅の耐震化支援事業』について助成金を出してきました。
それは、耐震性の高い住宅といえば新築ばかりというイメージになり、現在住み続けている住まいの耐震化がおろそかになってしまうのではないかという懸念があるためです。
実際は、長年住み続けているお住まいでも耐震化リフォームは可能で、そのきっかけとして負担軽減のために補助金をだしてサポートをする、という考えに基づきます。
実際、木造住宅の耐震化とはどういうものなのでしょうか。
一つの基準として『昭和56年6月1日以降の耐震基準』というのがあげられます。
昭和56年6月1日以降の基準に基づいた建物や家は、このような基準で建てられています。
・震度6強から7に達する大規模地震で倒壊・崩壊しないこと
・震度5強程度の中規模地震ではほとんど損傷しないこと
つまり、阪神大震災や東日本大震災、直近では熊本震災などの震度でも倒壊しない建物であるということになります。
ではそれ以前の建物はどのような基準で建てられていたのでしょう。
昭和56年5月31日以前の基準ではこのように記載されてました。
・震度5程度の地震で倒壊しないこと
新基準では、『倒壊しないこと』から『ほとんど損傷しないこと』となっているわけです。
この新基準が、世界でもまれにみる耐震構造の家が多くある状態を作り出しています。
ですが、実際すべての住宅が新基準を満たしてるわけではありません。
例えば伝統建築や古民家、そして昭和56年5月31日基準で建てられた家などが新基準を満たしていないということになります。
これらの住宅はいまだ京都をはじめ日本には数多く残っています。
それらの家には引き続き人が生活を続けていて、いつ何時起こるかわからない大きな地震の脅威にさらされていることになります。
木造住宅の耐震化支援事業における補助金は、そういう住まいに対して新基準の耐震性能を持たせよう、ということで行われています。
このような補助金は、一棟でも多くの住まいが安全に暮らしていけるようサポートをしていくものです。
木造住宅の耐震化支援事業の補助制度がどのように変わったのか
その旧耐震基準以前の建物への補助金についてですが、今年大きく変わることになりました。
今年度から木造住宅の耐震化支援事業の補助金の上限額が増加をしています。
これによってより大きな耐震工事でも多くの補助金を得られる可能性が出てきました。
『うちの家では、補助金があってもまだまだ足りない』
という方にも、耐震工事へのきっかけになる十分な補助金額となっています。
実際、自治体ごとによって変更点が変わります。
京都府の一部の自治体を例に、どのように変わったか、確認をしてみましょう。
・京都市の場合
京都市では、以前より『木造住宅耐震改修助成』ということで、耐震改修を行う住まいに対して、補助制度を行ってまいりました。
対象は、昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた木造住宅です。
その住宅を対象に、補助金でサポートをしてきましたが、今年はその金額が変わることになりました。
平成29年度 上限 60万円
↓
平成30年度 上限 100万円
上限金額が40万円引き上げられたのです。
これによって、耐震改修リフォームもよりしやすい環境が整いました。
京都市では、古くから多くの人が住んでいるため、旧耐震基準で建てられた家がまだまだ多くあります。
リフォームの金銭的負担が軽くなることで、今の住まいをより安全安心な住まいに変える手助けになります。
・宇治市と城陽市の場合
宇治市と城陽市については、平成24年度以降、木造住宅耐震改修の助成制度を行い続けてきました。
宇治市も城陽市も古くから数多くの人が住んでいるため、築年数の古い住宅が数多く残っています。
対象は、昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた木造住宅です。
その住宅を対象に、補助金でサポートしてきましたが、今年金額が変わることになりました。
平成29年度 上限 90万円
↓
平成30年度 上限 100万円
上限金額が10万円引き上げられたのです。
これによって、より耐震改修リフォームがしやすい環境が整いました。
リフォームの金銭的負担がより一層軽くなることで、今の住まいを安全安心な住まいに変える手助けになるでしょう。
人にやさしい木造住宅に住み続けるためにできること
『古くなったら、新しくする』
この姿勢はとても良いことだと思います。
ですが、長年暮らしてきた家に残る記録や楽しい思い出までも、解体してしまうのではないでしょうか。
今回は『耐震リフォームで住まいを守るための助成金』のご紹介をいたしました。
大切な思い出の残る家をそのままにしながら、大きな震災にも耐えられるよう変えていくことができます。
大きな工事ですので、今まで感じていた不便を解消するリフォームも行うことができます。
これによって、いままでと同じ生活を、さらに安心で便利な生活を送ることができるようになるのではないでしょうか。
さらに、住まいは地域社会とのかかわりを持つための拠点でもあります。
今の住まいを守ることは、ご自身や家族だけではなく、近所のご友人がたとのつながりも守ることができるのです。
自分のためだけではなく、日ごろ楽しくかかわっている地域の仲間たちのためにも、補助制度などを多く活用し住まいの耐震化を行いませんか?
お住まいの耐震リフォームについて、京都・滋賀ならフジホームまでご相談下さい。
24時間お待ちしております。